PPPoE接続は危険なの?

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PPPoE接続は危険だからやめたほうがいい



正確に言えば、


PPPoEなどによるネットへの直接接続で、パソコンに直接グローバルアドレスを割り振る接続方法は危険だからやめたほうがいい


ということです。


ざっくり言うと、
PPPとは、パソコンからプロバイダまでの接続を実現するためのもの。
PPPoEとは、それをパソコンからLANケーブルでつないで実現するためのもの。


グローバルアドレスとは、全世界につながっているパソコンの1台として直接割り振られる「住所」のようなもので、家のパソコンにそれが割り振られているということは、


一軒家の玄関をあけるといきなり世界に通じている


ようなもの。
それはそれで便利ではありますが、逆に言えば、


世界中からいきなり玄関をこじ開けに来ることができる


ということ。
悪意を持った人間に使わせれば、それはそれで悪いほうにも便利ということですね。


玄関の鍵がゆるゆるだったり、かかってなかったり、閉め方が甘かったりすると、
世界中からこじ開けにかかられたりするわけです。



どうですか?怖くないですか?



パソコンから直接PPPoE接続ではなく、ブロードバンドルーターを入れてやると、


オートロックのマンション


のようなイメージになります。
つまり、


同じ住所でも、部屋をたくさん作って部屋番号で世帯を分けることができる


という状態になり、外から入ろうにも、


いったんオートロックのインターホンで行き先を指定しないと入れてもらえない


というのに似ています。
各パソコンには部屋番号(プライベートアドレス)が割り振られますので、
住所(グローバルアドレス)だけでは部屋の特定はできないですし、
外部からいきなり入ることもできない、ということですね。
本来は、ブロードバンドルーターの役割は、ざっくり言えば


ひとつの回線(1つの住所)に、複数のパソコン(複数の世帯)を置くため


なのですが、同時に、


外部からの侵入は、部屋番号(プライベートアドレス)を知らなければ侵入できない


ということにもなります。


当然のことながら、オートロックマンションでも人の出入りはあり、
ルーターでもデータの出入りはあるので、万能でもなければ完璧でもありません。
細かいことを言えば、いくらでも入り込む余地はあります。
しかし、外部からグローバルアドレスだけでこじ開けに来ても、そこにあるのはルーターだけ、
という意義は大きいといえます。
つまり、


ルーターを入れることにより、パソコンを直接こじ開けに来られてしまう確率は、格段に減る


ということになります。
要は、


PPPoEそのものが悪者ではなく、パソコンにグローバルアドレスを直接割り振られることが問題


なのです。


実際、PPPoEだけでなく、アナログやISDNなどによるダイヤルアップ接続もPPP接続なので、パソコンにグローバルアドレスが割り振られてしまいますので、「ダイヤルアップみたいな遅い接続だから大丈夫だろう」なんて妙な安心をしている人もいるでしょうけど、それ、間違いです。
100キロバイトもない大きさのウイルスやトロイの木馬は珍しくありませんから、Yahoo!Japanなどのホームページの表示をのんびり待っている間があれば、やすやすと入り込まれます。
ですので、まったくウイルス対策をしないでPPPoE接続やダイヤルアップ接続をするのは、
たとえて言えば、


駅前の人通りの多い通りに面した一軒家の玄関が、ピッキング一発数秒で開くような鍵でそのまま放置しているようなもの


と言えますね。
オートロックもルーターも、セキュリティ的に完璧ではないとはいえ、ないよりは確実にマシと言えます。
簡単な話、


インターネットでも現実の家でも、一軒家だとセキュリティをかけるのは大変


ということで、


パソコンに「○○接続ツール」をインストールするADSLや光ファイバーであれば、ブロードバンドルーターの導入を検討しましょう。


てな感じの話です。
逆に、ルーターをわざわざ買わなくてもいい回線の主な例としては、


フレッツ光プレミアム
KDDIのADSL/光ファイバー
Yahoo!BBの白モデム(後ろにLANの差込が4つほどあるタイプ)
などですね。
これらはもともとルーターを装備してますので、あえてルーターを買う必要はありません。
もし不安のある方は、お使いの回線業者にお問い合わせ願います。
パソコンにグローバルアドレスを割り振るタイプなのか、
すでにルーターがあってパソコンにはプライベートアドレスを割り振るタイプなのか。
単純なところ、パソコン自身のIPアドレスを調べれば、それがグローバルアドレスかどうかはすぐにわかる話ですが、IPアドレスがわからない方向けの解説は、ここではいたしません。
まずは、


パソコンに直接グローバルアドレスが割り振られている危険性


を雰囲気だけでも感じていただければ、と思います。
その上で、「IPアドレスとは何ぞや」というところを突っ込んで調べていただければよろしいかと思います。
実際のところ、知らなくてもインターネットは使えますが、知っておいて損はないと思いますし、本格的に解説をすると、本1冊書けますから、もし興味をもたれたら、ご自身でいろいろ調べていただくのがいいと思います。



※この記事は「パソコントラブル出修理」のBLOGに記載されていた記事を一部リライトして掲載しています。「パソコントラブル出修理」が諸般の事情により閉鎖になるとの事で、「情報を残されるなら、今のうちに・・・」とのBLOGオーナーさんの最後のメッセージがありましたので転載いたしました。


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